便秘とは一般的に3日以上排便がない状態を言いますが、毎日排便があっても、便が残っている感じがする症状も便秘といわれます。
逆に毎日排便がなくても、残便感がなく、よい便なら2~3日に1回でも便秘ではありません。旅行など環境が変わった時や、食べ過ぎが続いた時などに一過性便秘になりやすくなります。そこできちんと便秘を治さないと、そのまま慢性化してしまいます。
女性はもともとホルモンの関係で、一般に生理直前に便秘しやすいものです。生理前は、黄体ホルモンの分泌が活発になり、腸の活動抑制されるため便秘になり、生理が終わると便が緩くなる傾向にあります。
私たちが便をすることと、食べることとは常に表裏一体の関係にありますが、食べることがクローズアップされることはあっても、便が正面から取り上げられることは少ないですよね。便には、きたないもの、話題にすべきではないものといったイメージがあると思いますが、健康について真面目に考えようとすると健康は便なしでは語れないと言えるほど重要な存在です。
その証拠に、人間は食べることだけに気をつかうだけでなく、おいしく食べてスッキリ出してはじめて健康でいられるということを表す快食快便という言葉があります。
医学的にも便は人間のコンディションをリアルタイムに伝えるデータがたくさん詰まっているので大切な診断基準の一つになっています。つまり便は一人ひとりの体の状態を知らせてくれる健康のバロメーターであり、急に便秘となって出なくなったり、出た便がおかしかったりしたら、体が何かしらの異常を訴えていると考えてよいでしょう。
便秘は老廃物を体内にため込んでいる状態なので、長時間たつと腸内で腐敗が進みガスが充満して、おなかが張る、腹痛、肌荒れなどのトラブルを引き起こします。
そして慢性化した便秘で肛門に負担がかかると痔になったり、また大腸に負担をかけ続けると大腸がんやポリープの原因になることもあり、便秘と思い込んでいて実は腸閉塞だったというケースもあります。便秘で、痛み、色の変化、粘液や血液がついているなどのような異常が見られたら、病院で診察を受けましょう。
便秘薬を常用していると薬に慣れて効かなくなったり、浣腸を乱用すると便意を感じる力が弱くなってしまいますので、食物繊維や乳酸菌を意識して食事から摂るように心がけ、食事や生活習慣で改善するようにしましょう。サプリメントなどで単一の成分だけをとっても、その作用が期待できないこともありますので、多様な食べ物からバランスよくとる必要があります。